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フはフラグメンツのフ

石川博品を応援したい

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1. 無題

ネットオフで買っちゃダメですか(おそるおそる)

2. 無題

ダメよ

3. 無題

お前を信じて、とりあえず一冊ポチった。

4. 無題

ありがとうございます
ちなみにどれを買った?

5. 無題

ジャケ買いでヴァンパイアを。読進中。

6. 無題

読了。ついでに後宮楽園をポチった。
ヴァンパイアの方が好きかな。

7. 無題

ああっ、後宮楽園は打ち切りなのにっ

8. 無題

マジか。つか岩手出身なのね、この人。
親近感が、なんとなく。

9. 無題

やむを得ず耳刈ネルリをポチった。
ネンネンネネムとは別物てすよね。(宮沢賢治と同郷的に)

10. 無題

うむ。いまのところヴァンパイアが一番です。
金がないので年内はもうポチらない。

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石川博品を応援したい

新聞の書評で紹介されたり「このライトノベルがすごい!」にランクインしたり評価は高いのに売れてないラノベ作家、石川博品。本当に売れてないらしい。自分がハマッてる作家が売れてないのは悲しいのでダイレクトマーケティングする。



ここまで商業作品。
お気に入りはネルリ1作目、カマタリさん、百合物帳、明日狩り、メロリリ……いや全部好きだ。

同人誌も出してて一部はKindle化したり「小説家になろう」とかで公開したりしてる。
同人誌は紙の本で欲しいんだが高いし通販面倒だしで一冊も買ってない。いつか金が入ったらまとめて買う。



先生とそのお布団 -カクヨム
トラフィック・キングダム -小説家になろう
ノースサウス あるいは恋に変わる肉の内なる刀の力 -小説家になろう
菊と力 -小説家になろう(連載中)



ここまでやっといてなんだが、ヒロシの作品の魅力ってなんだろう。
小説に限らず創作物って俺とノリが合うかどうかで判断してるから、良し悪しがわからん。それっぽい評論めいたものはAmazonのレビューでも見てください。
でもヒロシの「書く」ことに対する姿勢は好きだ。
 その夜、電気の消えた部屋で先生は、月の光に誘われるようにしてAmaxonの箱から起きだした。
 外は満月であった。
 机の上に跳びのると、カーテンの隙間から漏れ入る月光が先生の体に白い帯を作った。
 先生はそれを舐めた。
 色がかわっても毛の味はいつもとかわりない。
 光の帯は机の端で途切れて床に落ち、布団で眠るオフトンの体を横断して歪んだ。
(しあわせそうな顔をして眠っている……)
 太くなった瞳で先生は見た。
 胃腸の弱いオフトンは夏でも毛布を腹にかける。
(1年かけて思い悩んで東奔西走して、それでいくらになるのだ)
(割にも合わぬ金を得て浮かれている)
(哀れなものだ)
 長い時間をついやしてできあがるものは文庫本1冊。
 速い者なら2時間で読了してしまうほどのものである。
(だがオフトンよ、おまえは書くのだ)
(書かねばならぬのだ)
(おまえは漱石にも鷗外にもなれずに終わるだろう)
(生まれ持ったものがちがう)
(だが漱石も鷗外も、いまを生きておまえのように書くことはできない)
(だから書くのだ、オフトンよ)
(おまえはとうとい)
(かつて生き、書き、とうとかった者たちがおまえの遠い遠いおやとしてある)
(どんなつまらん文章にもかならず祖がいる)
(すべてのことばの申し子としていまこの瞬間、オフトンの書くことばはあるのだ)
 先生は机の上で伸びをした。
 誰に教わったことでもないが、やり方は知っていた。
 座って尻尾を体に巻きつける。
 そのしなやかさを先生はうつくしいと思った。
 窓から差しこむ月光もうつくしい。
 誰かにそう教えられたわけではないが、先生の心はそう動いた。
 静かに地上へ降りそそぐ光をはばかってか、エアコンがうなりを止めた。
(猫はかつて人間のそばで暮らすことを選んだ)
(私にはその選択が1匹の猫の意志によるものだとはとうてい思われない)
(選んだのは猫という種そのものだ)
(種というひとつの大きな命が生きながらえるために野生を捨てたのだ)
(作家というのもひとつの命なのだろう)
(漱石も鷗外も、萬葉まんようしゅうの名もなき歌人も、みやこの女房も、武士も町人も、流行作家もおたずね者も、みな書くことで作家という命を生かしつづけてきた)
(彼らが生きようと死のうと、病もうと飢えようと、作家という命は一顧だにしまい)
(草木が実らぬ種をばらまいて平気なように、個々の破滅などは織りこみずみだ)
(奴は書く者さえあれば生きていける)
(だから「誰が書くか」ということは問題にしないのだ)
(だがそれでもオフトンよ、おまえは書け)
(懸命に生き、そして書け)
(おまえの書いたものは、たとえ世に出たところで何も生まずにすぐ忘れさられる)
(だがおまえの書くことばはいま、大きな命を生かし、次に生まれてくることばたちを準備するだろう)
(報われぬまま書け、オフトンよ)
(私がおまえを見ていてやる)
(同じ大きな命を担う者として、敬意を表し、これからもずっとおまえをオフトンにしてやろう)
(「先生とそのお布団」より)
俺も小説は書けなくても、もう少しまともな紹介ができるようになりたいものだ。

おまけ。某掲示板のコラ画像より。
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1. 無題

ネットオフで買っちゃダメですか(おそるおそる)

2. 無題

ダメよ

3. 無題

お前を信じて、とりあえず一冊ポチった。

4. 無題

ありがとうございます
ちなみにどれを買った?

5. 無題

ジャケ買いでヴァンパイアを。読進中。

6. 無題

読了。ついでに後宮楽園をポチった。
ヴァンパイアの方が好きかな。

7. 無題

ああっ、後宮楽園は打ち切りなのにっ

8. 無題

マジか。つか岩手出身なのね、この人。
親近感が、なんとなく。

9. 無題

やむを得ず耳刈ネルリをポチった。
ネンネンネネムとは別物てすよね。(宮沢賢治と同郷的に)

10. 無題

うむ。いまのところヴァンパイアが一番です。
金がないので年内はもうポチらない。

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40代鬱病フリーの翻訳家が、ゲームを作る妄想をしたり弱音を吐いたりします。

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