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F is For Fragments

フはフラグメンツのフ

我が郷愁の“ノスタルジア1907”

「ノスタルジア1907」は1991年にX68000、PC-9801、FM-TOWNS、メガCDで発売された「インテリジェンスアクションゲーム」・・・まあADVだ。

1907年、北大西洋上を航行する豪華客船ノスタルジア号に謎の通信文が届く。「貴客船はただいま乗っ取られたことを通告する」。同時に起こる爆発。機関は停止し救命ボートも全て失われる。混乱する船内で犯人の声明文が発見される。「『ロシアの霧』を見つけ出せ」それが犯人の要求だった。爆弾が日本製であることが判明し、乗客唯一の日本人ヤマダカスケは犯人の疑いを掛けられる。カスケは自らの潔白を証明するため、真犯人と『ロシアの霧』を探し始める・・・。

このゲームを買ったのは兄だった。はじめは兄がプレイしているのを後ろで見ているだけだったが、すぐに引き込まれた。セピア調の美しいグラフィック、幻想的な音楽(付属のCDがまたいい!)、軽妙洒脱なテキスト、大国の陰謀と人間の深層心理が絡み合うシナリオ、どれも自分が今まで遊んできたゲームとは違うもので衝撃的だった。プレイそのものは2~3時間で終わるのもあって、お気に入りの本を読み返すように何度も遊んだ。

古いゲームでPCとマイナーなゲーム機でしか発売されていないので知名度は低いが、たまに知ってる人に会うと「ああ、あの爆弾解体ゲーね」と言われるのが悔しい。爆弾解体は確かにクライマックスの重要なファクターだが、それ以上に全体のクオリティが高い最高のADVだと声を大にして言いたい。

今思えばこの作品が俺が「物語るメディアとしてのゲームの可能性」について考えることと、ゲーム制作者を志すキッカケになったのではないだろうか(挫折したが)。つまり俺の人生に多大な影響を与えた一作なのである。

余談だがメガCD版は当時としては珍しいフルボイスなのだが、主人公のカスケがルパンっぽいしゃべり方をするので山田康夫が声を当てているという誤解が広まっているようだが、全くの別人です。

寝てないので勢いで新カテゴリ作って駄文を書きあげた。これからノスタルジア関連のテキストをアップしていくつもりなのでよろしく。
見やすいように投稿時刻をいじって上から順にみれるようにしています。
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コメント

1. 無題

君の家の5インチでやってた思い出が蘇るよ
面白かったなー

あと、ブランディッシュ。

2. 無題

ブランディッシュも懐かしいなー
あれも我が青春の一ページだった……

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40代鬱病フリーの翻訳家が、ゲームを作る妄想をしたり弱音を吐いたりします。

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